竜を狩る者

サンの言葉に動きを止めるニーズヘッグ。

確かに彼の言葉は、目の前の黒き竜に伝わっているようだった。

爬虫類のような感情を感じさせない眼が、サンを見据える。

ともすれば困惑しているかのような視線。

そして開口一番。

「そんな事言われたって困るよなぁ」

言ったのは誰あろうローゼンだった。

「この小僧、お前に『死ね』って言ってるぜ、ニーズヘッグ」

「な…」

ローゼンの言葉にサンは驚く。

「そんな事…一言も言っていない!…俺は…竜種と人間が共存する為に…」

「それが死ねって言ってるってんだよ」

ギロリと。

ローゼンは狼狽するサンを睨んだ。

「何もわかってねぇ無知な小僧が…知った風な口をきくんじゃねぇ」