「バイバ〜イ」

「綾香もバイバイ」

私と綾香は公園近くの曲がり角で手を振り合いその後小走りで公園に向かった


「周…」

「美香っ」

私が周太さんって呼ぼうとした瞬間私は周太さんの腕に包まれた

温かくて、優しくて。

そしてベンチに座り、私達は肩を寄せ合った

私と周太さんの間に流れた重い空気
その重い空気が嫌で、私は”早く帰ろう?”とか”私、周太さんの事好きだよ…?だから何でも言って?”とかいろいろ話した
でも周太さんはずっと無言で、むしろ何か我慢しているような顔をしていた

するとようやく口を開いた

「美香…最後に俺の事周太って呼んで」

…最後?
どういう意味?
何何何何何??

「早く」

「…周…太」

恥ずかしかった
今まで”さん”付けだったから

「ありがとう…じゃあ…キスしていい?多分コレが最後だから」


さっきから最後最後って…
何なの?

「いっいいよ…//」

いつもは何も言わず積極的にくるのに。

そして私と周太さんはキスをした
甘じょっぱかった
周太さん…泣いてる?

「…美香…ごめん、ごめんね」

え?なんで?
どうして謝ってるの?
そんな顔しないでよ

すると周太さんは立ち上がった


「美香……別れよう」