らしくないのは分かってる。



おにーちゃんに釣り合う為に始めたお化粧も、2週間前から無意識のうちに派手にしてるのも分かってる。



でも、どうしていいか分かんない。



おにーちゃんへの気持ちが消えればいいのに…って思うのに、そう思うことを心の何処かで、ううん。そんな曖昧なもんじゃなくって、本気で拒否してる自分がいる。



「こんなの…もう嫌ぁ…。」



ポツリと呟いたあたしは、ジワリと滲み出した涙が零れないよう上を向くと、両手で目元を覆った。



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