片恋★パンドラボックス

「いいの?」



「ん。」



「本当に?」



「本当に。」



「はぁー…相変わらず素直じゃないなー。」



「ほっといて!」



震えの止まったケータイを見ながらため息をつく優斗に八つ当たりなんて、本当に自分が嫌になる。



でも取りたくないものは取りたくない。



「こんなのいらない。」



「あーあ。」



電源を落としたあたしは、ケータイをバックの中に突っ込むと、再びチャッピーをギュッと抱きしめた。