「約束。」



「ん。」



コクリと頷きながら小指に小指を絡めるあたし。



そんなあたしを見つめながらニッコリと微笑むおにーちゃん。



「じゃ、両思い記念にもう1つ。」



「……んっ…」



瞬間、両手で優しく顔を包まれ、気づいた時には唇に暖かくて柔らかい感触。



「奈緒。大好き。」



「あたしも。」



お互いコツンとオデコを寄せ合い、クスッと笑い合ったあたし達は、どちらともなく顔を寄せると再び触れるだけのキスをした。