「なに、人の部屋見て笑ってんの?」



「べっつにー。ただ、こーんなに綺麗なお部屋のどこに、えっちぃ本隠してんのかなぁーって思って。」



「あー…いかがわしいDVDならベッドの下。このすぐ後ろ。」



「えっ!?マジでっ!!優斗持ってんの!!」



「そりゃあ、ねぇ…。男の子ですから。」



「しかもこの後ろって…」



少しだけ屈んでチラリとベッドの下を見るも、暗くてよくわかんない。



「あった?」



「うーん…。よく見えない。」



「だろうね。真樹じゃあるまいし、んなベタな場所に隠すわけねーじゃん。ってか、そもそも俺、マイAV持ってねーし。」



「なっ!」



バッと顔を上げたあたしは、「うっそぴょーん。奈緒のえっちー。」とチャッピーの手を握りながら大笑いする優斗をキッと睨み付けると、もう、しらないっ、とはがりに、ぷぅっと頬を膨らませながらプイッとそっぽを向いた。