光の姫とゆかいな仲間たち

なんで行く所々であたしは見つかってるわけ?
上手く逃げてるとは思ってたのに。


ため息をつきながらも走った。その速さは普通の人から見たら残像が残るくらいのもので見た者は驚きの顔をしていた。


「…というか、こうやってがむしゃらに走ってたら見つかりやすいじゃん」


「そう言ってる前に見つかってるぞ?」


このムカツク声は。


「はぁ。カイジ君か。
それなら逃げますよ」


カイジ君の顔を見てニコリと笑うと先程よりか速い速度でカイジ君の横を通り過ぎた。


通りすぎられたカイジ君は目を点にしていたけどまずは逃げることを考えた。



「あんな早かったなら言えよ! 全く見えなかったじゃねぇか」


そう怒りながら木を蹴るカイジ君を後ろを振り向きながらも見ていた。



「本当にガキだな…」