あたしの手にライト君の手が触れる。
ライト君の手を触れた時にいつもよりか体温が高いことに気付いた。


「ライト君。もしかして風邪ひいた?」

「風邪、なんかひいて…ないよ。早く初詣行こう?」


甘えたような声に熱のせいで頬は赤く目はウルウルとしててあたしの手を引っ張りながらライト君は立ち上がった。


その時、熱のせいなのかグラッとライト君の身体が傾きあたしの方へと倒れこんできた。あたしは自分も一緒に倒れないように足にグッと力を入れてなんとか踏ん張った。



「初詣はいいから今日は休もう?」

「でも、オレ。ヒカリと…初詣行く、約束したから…」

「そうだけどライト君が体調悪いからまた今度にしよう」

「でも…「でもじゃない! とにかくライト君の部屋に戻るよ」」


新年を迎えてすぐにライト君達が来てくれた時にライト君がいつも以上に眠たそうで顔が青白かった。
それなのにライト君の誘いを受けるなんて…


あたしはライト君を引き摺りながらもライト君の部屋へと向かった。
引き摺られているラスト君は『心配する…ことない、のに』という行けない事が嫌なのか拗ねたような声が聞こえた。