おぎゃー おぎゃー


桃の中から可愛らしい女の子の赤ちゃんが出てきました。



「まぁ。なんと可愛らしい女の子なんでしょう」


光姫おばあさんは目をうっとりとさせながらその赤ん坊を抱き上げた。


「確かに可愛いな。それにどことなく光姫おばあさんに似ておる。
よし。この子を我が家で育てるぞ！
そうだな…名前は桃から生まれた女の子だから、桃姫にしようか」


千影おじいさんはこれ名案と言いたそうな顔で言った。


だけど光姫おばあさんは納得してない様子でした。なぜなら…


「桃姫ってなんですが！　一歩間違えたらマ●オに出てくるお姫様ピ●チ姫じゃないですか。却下です
桃から生まれた子ということで桃子にしましょう」


「急に普通の名前になったぞ。女の子だけど桃太郎にしよう。
なんかそっちのがしっくり来る」


「それもそうですね」


桃から生まれた女の子は名前を桃太郎としてスクスクと元気に強い子へと育ちました。