「ヒカリ。7月7日に近くで七夕祭りがあるのですが、一緒に行きませんか?」


唐突に言われたフウタ君からの誘い。でも大好きな人から誘われたら嬉しいもので…
あたしは満面の笑みで答えた。


「うん。一緒に行きたい!」


元気にフウタ君の誘い受けた。すると、フウタ君は安堵の息を漏らした。


ん? あたし変なこと言った?


「良かったー。もし、断られたらどうしようって思いました」


フウタ君が嬉しそうに言うものだから自然と顔が赤くなる。これはフウタ君が恋という魔法をかけたからかな? なんて可愛らしいことを言ってみる。


「ヒカリ。そんな赤くならないで下さい。僕も照れますから」


「かっかわいい~!」


困った顔は赤くなり、しかも目は上目遣いなために捨てられた子犬みたいな表情をされたらかわいいというしかなくてあたしはそのままフウタ君に抱きついていた。



抱きつかれたフウタ君はもっと顔を赤くして手をジタバタさせながら『はなしてくださーい』なんて抗議してるけどそんなのは無駄な話でもっと強くフウタ君を抱しめた。