「で、ミズノ君は小さい時はどんな子だったの?」


白原さんに改めて俺に聞いた。



「俺は今とあまり変わらず皆の観察してたよ。それと同時に皆をいじって楽しんでた」


あの頃のことを思い出しながらニッコリと微笑んだ。


「カイジは小学生になってもおねしょしてたし」

「なんでお前が知ってるんだよ」


カイジになにか言われたけど無視した。だって関わると面倒だし。


「あと、フウタは毎日牛乳を2リットル飲んでたのに背が伸びないって悩んでたでしょ」


「フウタ君はそこまで背のこと気にしてたんだ」


白原さんは同情の眼差しでフウタを見た。


「だって背が伸びませんからつい」


フウタは涙目でそう呟く。そんなフウタに白原さんは危ない目線を送る。


「そういえばライトは寝る時はいつもくまのぬいぐるみを持ってたよな」


俺はそう言いながらライトを見た。ライトは「なんで知ってる?」という目線を向ける。



本当に皆はいい反応してくれるよ。



昔のことを暴露されたカイジ・フウタ・ライトは恐ろしい者を見るように俺を見ていた。



まだ暴露されたいのかな?



「そういえば…」


俺がなにか言おうとしたら皆は俺から離れていったとさ。




end