コンコン


フウタはヒカリの部屋をノックして一言かける。


「ヒカリ。起きてますか？　入りますよー」


中から返事がないからかフウタは普通にヒカリの部屋の扉を開けた。


部屋の中には気持ち良さそうに眠るヒカリがいた。


「カワイイ…寝顔だな」


ポツリとそう呟くとフウタは「そうでしょー？」なんて自分のことのように喜んだ。


「ヒカリ。朝ですよ。早くしないと貴女のご飯食べちゃいますよ」


フウタはヒカリの耳元で言ったと思ったらガバッと急に起きたヒカリ。


「あたしのご飯！？　どこ？」


ヒカリはそう言いながらも辺りをキョロキョロと見渡した。


「食堂にありますから早く着替えて食堂いきましょう？」


フウタが優しく言うとヒカリは状況がわかったのか「あっ！ フウタ君にライト君。おはよう」なんて欠伸をしながら言った。


そんなヒカリを見て小動物みたいって思ったのはオレだけではないはずだ。