「今さら気付いたのー?
貴女は捕まっても捕まらなくても結局は罰ゲームは受けるんだよね」



いつの間にかあたしの隣にいたミズノ君が物凄く楽しそうに話してきた。


その姿に顔をサーッて青くするしかないあたし。


「というわけで白原さんは罰ゲーム決定ね。
あと、白原さんは1時間逃げ切れたから君達も罰ゲームなので」



ミズノ君はニコニコと楽しそうに残りの3人の顔を見やる。


ミズノ君に見られた3人もあたし同様に顔を青くする。



「でも捕まえられなかったミズノも罰ゲームなんじゃ…」


カイジ君はそこまでいうと口を閉じた。なぜならミズノ君の笑みが黒いものに変わっていたから。


「カイジ君? 俺になにか用かな?」


そんな顔でそんな口調で言われたら文句など言えずに『なんでもないです』ってカイジ君は言うしかなかった。



「やっぱり1時間では白原さんは捕まらなかったか。まぁ白原さんは走る時に能力使ってるからしょうがないか…」


ミズノ君がブツブツ言っていたと思ったら急に大きな声を出した。


「その前に罰ゲームだね」



至極楽しそうに言うミズノ君にあたしを含め皆は少しずつ後退していく。


そして学校の敷地内に『ギャー』という言葉が響き渡ったとか…




もう絶対にミズノ君と鬼ごっこなんてしない(泣)そう皆は決意した。