―…


「こっちー、パスパス!!」


私のクラスは体育の授業でバスケをやっていた。

元々、運動神経の悪い私。


みんなの足手まといにならないように試合にも参加せず、体育館の端の方に突っ立っていた。

私の視線の先には…


「琉!!頼むっ」
「おう」

体育館の窓から見える外で男子が体育をやっている。

サッカーをやっているみたいだ。


私はクールな顔でボールを受け取る王子様のような輝く1人の男子に目が釘付け。

「はわー…今日も琉太くん、かっこいい…」

私は頬を赤らめて琉太くんを見た。


私の初恋なんだ。


本人目の前にしちゃ、下の名前でなんて呼べないけどね。