昨日のは、何だったんだろうか… 全部、嘘だったのかな… ただ、からかわれただけなのかな? それは…嫌だなあ。 「…さん?」 「はぁ…」 「わっ」 「ひゃっ!?」 突然、後ろから両肩をポンッとされて驚いた私はすかさず振り向いた。 「え…」 「篠崎さん、て呼んだのに気づかなかったでしょ?」 目の前には… 王子が…琉太がいた。 『好きだよ、琴』 昨日の事がフラッシュバックのように思い出される。