「上矢くん。」 「へぇ。そっかぁ。」 上矢くんは成績トップで入学したって聞いた。 運動神経もよくて、いろんな部活から声かけられてるって。 そして何より、モテる。 彼の周りはいつも女の子で囲まれている。 「りっちゃん、サヤを応援してあげてね。」 清家さんは私の顔を覗き込んだ。 「もちろんだよ。」 横田さんは顔を赤く染めた。 いいなぁ、青春だねぇ。