NEXT STEP


先生は私の頬をそっと撫でた。


まるで壊れ物を優しく包み込むように。



私の鼓動は早くなる。



「‥梨音。」



「えっ‥!」



日向先生はスッと手を離した。



「いや‥行こう。」


そう言って歩き出す先生。





‥先生??







この日私は寝付けなかった。