龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】

「ふふふ、志鶴ちゃんって肌がきれいで生きてるお人形みたいだものね。人形コレクターにとっては垂涎の的よ。おかげでさっきから『あの子がモデルの人形はあるのか?』って問い合わせが殺到。愛好家の間で話題になるわ」



やはり、営業狙いか。



「こんなかわいい子を独り占めしてるんだから、少しは大目にみてよね」


安西女史は意味ありげにほほ笑んで言った。



「志鶴、もてているらしいよ」


僕がそう言うと、志鶴は僕の腕にしがみつくように抱きついた。