ガガガと鈍い音をたてて、過去が粉々になった。


シュレッダーが止まると、静寂が僕を包んだ。


静か過ぎないか?


僕は不意に不安になって、仕事部屋を出て居間を覗いた。


志鶴がいない


僕の仕事が終わるまで宿題をやっているって言ったのに。


テーブルの上には、閉じたノートと教科書が重ねられている。


どこへ行ったんだろう

自分の部屋か?


僕は階段を下りて志鶴を捜しに行った。