龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】

僕は少し離れた場所で、仕事の書類を見ながら時々志鶴を見る。


番組がひとつ終わると、志鶴は後ろを向いて

「圭吾さん、まだお仕事なの?」ときく。

「もう終わるよ。アイスクリームでも食べる?」


志鶴はアイスクリームが大好きだ

学校帰りにしょっちゅう友達とアイスクリームショップに通ってるのを僕は知っている。

カップのアイスクリームとスプーンを渡すと、嬉しそうな笑顔

僕は自分の分は持ってこない

志鶴が自分のアイスクリームを時々僕の口に入れてくれる方が好きだから


女の子らしいとりとめのないおしゃべり

だんだん言葉数が少なくなって

柔らかい身体が僕にもたれかかる