「あれ、小吹ー?」 グラスを持って帰ってきた野宮が 不思議そうな声を上げる。 そりゃそうだろう! さて、この後どんな行動をするのか。 楽しみだ。 「……ベッドで全裸待機ですか」 ……楽しみだったのに。 何故か彼の視線は、 まっすぐに僕の方へと伸びている。 「……何で分かるんだ?」 「シーツの皺具合とか?」 グラスを置いて、 彼もベッドへと上がってくる。