「やっぱさ、野宮だよね」 「あー、うん。 顔はいいよね、顔は」 「ね、顔はいいんだよーほんと残念!」 「いっつもあれ、あの人見てるよね」 「そうそう、あの人……なんだっけ」 「小宮だっけ?」 「それ混じってるから! 野宮と絶対混じってるから」 「あの何回席替えしても、 いっつも1番前の席の人でしょ?」 「そうそう、あの人!」 「ガン見してるよね、気持ち悪い顔で」 「あれさえなきゃねー」 「ねー、残念だよねー」