透明人間になれる薬【BL】



「昨日のお母さんの……お義母さん?
 そう呼んでもいいかな」

「……?好きにしろよ」

2度もおかあさんって言ったけど、
何が違うのかさっぱり解らない。
っていうか呼び方なんてどうでもいいだろ


「お義母さんが俺に言った事、
 一体どういう受け取り方したの?」


「どういう?そのままだ。
 僕が家に居ようが居まいが、
 無断欠席しようがどうでもいいって」

僕なんて、どうでもいい。
そんな風な事を言っていた。


「確かにそういう風にも取れるかもね。
 でもね、違うよ。

 思春期だし、義理の息子だし、
 ぶっちゃけどう扱っていいか解らない。
 理由も無く学校休んだり、
 家に居たくなかったり、普通よね。
 どうって事ないわよね。
 思春期なんだし、反抗期かも。
 構いすぎてもウザったいって思われるし
 少し、黙って見守った方がいいわよね。

 ……そんな風に、
 俺に同意を求めてたんだよ」


本当、すごいフィルターかかってるね!
また苦笑いで野宮は言った。