っていうか、野宮帰らないかな。 僕居ないし、誰も居ないし。 これ以上長居してどうする気なんだ。 そうか、僕を嫌いなんだったな。 だったら、部屋物色して 弱みでも探す気か? 何か盗むか? 日記とか無いよ。 帰んないかな。 帰れよ。 頼むから。 「…………っ」 小さく息が漏れた。 母さんの事なんて解ってた事なのに、 今さらなのに、何でか視界がぼやけてくる 本当に、早く帰って欲しい。 声は聞こえてしまうんだから。