「こんにちわ」
須藤さんが話しかけてきた。
「こっ、こんにちわ…」
王子がいるせいで須藤さんと話すのも凄く緊張する。
「この間はありがとう。やっと見つけたよ」
「あ、いえ…」
『ふぅ~ん、コイツがねぇ』
王子が横から口を出した。
「あ、こっちは付き添いだから気にしないで」
そんな事言われても気になるよっ。
「緒方さんにお礼なんだけど」
須藤さんは、可愛くラッピングしてある物を差し出してきた。
「スイマセン、ありがとうござい…」
『すぐ受け取るし!普通は「いえいえ、お構い無く」とか言わねぇ?』
…はい?
王子がまた横から口を出してきた。
「うるさいよ、ジュンヤ」
須藤さん、王子をジュンヤって呼んだ。
王子の名前、ジュンヤって言うんだ…。
須藤さんは王子の名前を呼び捨てにするほど仲良しなのかな?
なんか、不釣り合いな関係なような…


