それから何日も過ぎて、須藤さんにはなかなか会う事が出来ずに、顔も忘れかけてきた出来事だった。

それは突然―…


いつも通りに教室で理菜とお昼休みを満喫していた。

すると廊下際の男子から「緒方、男が呼んでる」と言われた。

え?理菜と顔を見合わせた。

男って?

廊下に出て行くとそこには…

須藤さんがいた。

「あっ!」

思わずビックリした声を出してしまった。

そしてもう一人、須藤さんの横には

長身で足が長くて、茶髪の長めの髪で、制服をラフに着こなしている―…

【王子】がいた。

う、う、う、う、う、

ウソ~~~ッ!!

/////

顔が一気に真っ赤になる。

2年の廊下に王子がいる事に、だんだん女子がざわつき始めた。

なんで!?