「今日もカッコイイ~」
王子を見て思わず言ってしまった。
「あっ!」
理菜は何かを思い出したように言った。
「聞いた話しなんだけど…」
「なになに?」
「聞きたい?」
「うん」
「じゃあ、1万円で」
「ハァ!?お金とるの?なら聞かない」
「ごめん、冗談だよ」
「んで、なに?」
「あのね、王子なんだけどね、知ってる?」
「何が?」
「お金払えば、レンタル彼氏になってくれるらしいよ」
………!?!?
「どうゆう事?」
「だーかーら、お金払えば、期間限定で彼氏になってくれるみたいだよ」
「ウソだぁ」
「本当だってば!」
あの王子が!?
もし、本当なら、私もレンタルでも良いから、少しの間でも良いから彼氏になってもらいたい。
「でもね…」
ゴクッと唾を飲んだ。


