「120円?」
純也さんに尋ねた。
「お前は特別価格だ。早くしろっ」
「は?何で払わなきゃいけないの?」
だんだんイライラしてきて、いつの間にかタメ口になってる。
「お前が承諾したんだろうが」
「してないしっ。一体何なの。何様ですか?」
「俺様」
「性格ワルッ!!だいたい私は強い男の人にしか興味ないんで」
ウソだけど。
ホントはカッコイイ男の人にも興味があるけど。
「お前さ…」
「何ですか?」
「俺の顔は好きだろ」
「はい?」
「緒方さ…」
次の瞬間…
私の額に柔らかい感触が…
Chu!!☆
純也さんの唇が…
「な、なっ、なに…」
「はい、120円ちょーだい」
「ハイッ!(喜んで)」
無意識に財布からお金を取り出して純也さんに渡していた。
……ハッ!!


