キスされる!
そう思ったら…
「手加減しなくて良いからな」
耳元でそう言った。
ん?手加減って?
純也さんの顔が離れて行くと同時に、この薄暗くて細い道に数人のガラの悪そうな他校の男子が近付いてきた。
「藤城、今度はそんな女か。俺の女に手を出しておきながらふざけたヤローだな」
「お前の女は、お前よりも俺と付き合いたいってさ。ブサイクな男とは付き合えないってよ」
何コレ?
ケンカモード?
他校の男子は鉄パイプを手に持っている。
そして言った。
「この女を倒したら、俺が相手になってやるよ」
ドンッ!背中を前に押された。
そして、悟った。
…ボディーガードって、こうゆう事なんだ。
だんだん悲しくなってきた…
純也さんと付き合えるわけじゃないんだ…


