メールの内容は

『学校終わったら、校門で待ってる』

だった。

うわぁ。付き合ってるカップルみたい。

えへへへ。
ニヤける私を見て

「気持ちワルっ!」

理菜にドン引きされた。

『分かりました』

純也さんにメールを返信した。

初メールにしてはそっけなかったかな?

楽しみだな~。

午後の授業が頭に入らなかった。

初デートになるのかなぁ。

自然と顔から笑みがこぼれる。


授業が終わると、トイレの鏡に向かい、髪をクシでとかした。
ついでにマスカラをして、ピンク色のリップをする。
女の子モードだ。

バッチリ決まったところで、校門に急いだ。

校門に近付くにつれて、またドキドキする。

背が高いからすぐ分かる。
純也さんが待っている。

純也さんは走る私に気付いた。

「す、すいませんでし…」

「おせぇーよ!!」

…怒鳴られた。