向かった先は屋上だった。
誰もいないのが余計に緊張する。
いったい何を言われるのかドキドキする。
「あのさ」
「はっ、はい」
ドキドキドキドキ。
「俺と付き合いたい?」
「はい?」
「付き合いたいなら、格安で良いよ」
「……はい?」
付き合いたいなら格安??
「安くしてやるから、俺様のボディーガードになれ」
「……………」
?????
「お前、俺と付き合いたいんだろ?」
「はい?」
「修一が言ってたぜ。俺を気にしてたみたいだって」
須藤さんが?
「どうする?」
「いやっ、どうするっていきなり言われても…」
純也さんと付き合えるなら、お金を払っても良いだろうけど
「ボディーガードって?」
「ボディーガードだよ。俺の。ケンカ番長ちゃんよ。俺に何かあった時の為のだよ。そうゆう女いないから探してたんだ」
いまいち言ってる意味が良く分からない。
ケンカ番長って…。


