「もう頭痛はおさまったかニャ?」 「うん。もうグニャグニャにならない」 「グニャグニャ?」 「最初ね、見た景色がグニャーって歪んだのよ」 「良かったニャ。慣れたニャ」 「うん」 レイチェルと会話しつつ、一歩一歩かみしめながら、ゆっくりと歩く道。 さっきまで肌寒く感じた風が一転して、祝ってくれるような優しい風に変わってきたような気がする。