「外に出てさえしまえば大丈夫ニャ。風景を楽しむつもりで」


「……うん!」


手の震えをなんとかこらえようとしても全然おさまらない。

どうしようも無いから、私はそのままドアのノブを握り締めた。


「いけるニャ! 捻って開けるニャー!」


レイチェルの声援が私の弱気な背中を押す。

そして、私は目をつぶりながら一気にドアを開けた。