わかって欲しかった。 そんなに辛いことがあったのかと。 そして、叱って欲しかった。 逃げ出しては駄目だと。 それから戦ってきなさい、と背中を押して欲しかった。 私は強くないから。 ……弱いから……。 だから私が檻に閉じこもることをただただ微笑んで、すんなりと許した母をも避けるようになってしまった。 今更、気がついた。 自分自身の愚かさを……。 辛い現実から逃げ出して、親に八つ当たりしていただけ……ということの。