窓から外を見ると、せわしなくる行き交う人々。特になんの変わりもないが、なぜか違和感を感じる。




アタシは気付いた。人々の左手の薬指に色々な糸が巻きついてることに。


「あれって、いわゆる赤い糸的な?」
アタシはまさか、と思いながら、クリコに尋ねた。


『そうよ。わたしは美沙と繋がる赤い糸を見付けるために存在しているの』