「信じらんない全く、なにやってんの」


まことは無残に横たわる秀介を見下ろして不満たらたらそう言った。


「いや、すまん、まさか、こんな事に成るとは思っても見無くて…げほげほ…」


夏用の布団に力無く横たわる秀介は言葉を発するのも辛そうにげほげほと咳き込んだ。


「絶対行こうって約束だったじゃん」


「だから、これ、この通り…」


そう言って秀介は浴衣姿のまことを片手で拝み倒す様に平謝りする。