「瑞季…?」
「ん?」
よしよし、とサラサラな瑞季の髪の毛を撫でながら瑞季の名前を呼ぶ。
すぐに返事が返ってきた事に嬉しくて仕方がなかった。
「抱きてぇ…。」
口にした言葉は、俺の本能だと思う。
俺が瑞季の肩を掴んだと同時に瑞季の体の動きが止まって。
「…え?」
視線をさ迷わせた。
その様子を見て、俺の眉毛が下がる。
瑞季が嫌なんならヤりたくねぇ…。でも。
「抱きてぇんだよ。」
「…っ、」
瑞季の目を真っ直ぐ見つめる。
すると、瑞季の耳がこれでもかっていうぐらい茹で蛸みてぇに赤くなった。
それは瑞季が恥ずかしがっている証拠。
でも、俺はそれを分かっていて敢えて口にする。
「…嫌か?」
「…嫌っ、な訳ない!」
瑞季は俺のしゅんとした様子に弱い。
それを分かっていながらする俺はSなのか、それとも性格がわりぃのか。
分かんねぇけど。
「じゃあ、イタダキマス。」
「えっ、ちょっ!渉!?」
瑞季に勝ったのは確かだ。

