どうしょうもねぇくれぇ、好き。






「じゃあ息する時にいつもより倍、空気を吸えばぃぃじゃねぇのか?」



「そういう問題~?」




キャハハと楽しそうに笑う遠藤に、


じゃあどういう問題なんだよ。


と問い掛ける。



「遠藤って理屈すぎなんだよね。」



フフッと小さく笑った遠藤に、何故か目を奪われた。




「そこの二人、遠藤同士で仲がぃぃねぇ。」



机の向かい側にドカッと座ってヘッという効果音が付きそうに笑った190センチはありそうな男。



確か、中村だったっけ。




「そうでしょ?だから、邪魔しないでね。」



遠藤が中村を見ながら俺の腕にくっつく。



え、胸が当たってんだけど。



「私、この人苦手なの。ごめんだけど、ちょっと我慢してて。」



「ん?」



「この体勢よ。我慢して。」



「お、おぉ。」




少し強気に言われた俺は、素直に頷く。