「え。うぜぇって言った?今、うぜぇって言っただろ、遠藤。
つぅーか質問とうぜぇをセットで使うんじゃねぇ。」
長原が俺にグチグチと文句を言いながらつばめの赤ちゃんを手に乗せる。
遊んでねぇで早くしろ。
「で、どうなんだよ。長原。」
「あー、あれは調査の為~?」
「何で俺に聞くんだ。」
質問を質問で返すな。
「まぁ、要するに遠藤が遠藤の事好きかどうか試しただけだって事。」
「…もう渉でぃぃぞ。どっちも遠藤だからややこしい。」
「了解。じゃあ俺の事も祐毅って呼んで。」
「おぉ。…つぅーか、じゃぁあん時、俺はお前に計算されてたって事か?」
「そういう事になりますな~。」
「お前、マジこっから突き落とす。」
少し強い力で祐毅の体を押すと祐毅が
いや、さすがに三階から落ちたら危ねぇって!
と叫ぶ。
いや、俺はお前なら平気な顔して戻って来ると思うぞ。
そう思いながら、
やっぱり祐毅が不可抗力で落ちたら俺の立場が危うい。
と祐毅を押していた手を離す。
すると、祐毅はホッとした表情をしてつばめの赤ちゃんをポケットの中に入れた。