どうしょうもねぇくれぇ、好き。






「まぁ、俺には好きな奴が居るわけよ。」




長原の話を取り敢えず静かに聞く。



あの色気をまた出されたら耐えられねぇ。



俺が女ならまだしも、男の俺にはキツすぎる。




「で、その好きな女と俺は付き合ってなくてさ。でも一緒にも住んでたし、SEXもしてたんだよ。


でもさ、ある日突然、彼氏が出来たっつって俺と一緒に住んでた家を出ていったんだよな。


それがさ、俺には理解出来なくてよ。


…俺さ、恥ずかしいけどあん時、相手は俺の事を好きだって思ってたんだよ。


でも、違ったんだなって落胆しちまってよ。そん時俺さ、何に対しても投げやりになっちまってさ。


すげぇ荒れてたんだよ。煙草を一日三箱吸ってよ。女遊びも凄くてよ。


夜は必ず缶ビール7本呑んでよ。…あれは呑むっていうよりか呑まれてたっつった方が正しかったな~…。」




未だ天井を見上げながら長原は話続ける。



長原は話を進める度に何処か遠くを見るようにして目を細めていた。