そのまま、瑞季の頭に軽くキスをする。
「俺は臆病者だな。」
瑞季に好きと言わせねぇで俺が言えばぃぃ話だったのに。
ゆっくりとベットから降りる。
そして、紙に
"朝ごはん適当に食べていけよ。"
と書いて大学に行くため、着替える。
「そういえば昨日、ココア作り忘れたな。」
着替えながら思い出す。
約束は約束だし、作って置いておくか。
着替え終わって部屋から出る。
チラッと寝室の方を見るとまだ瑞季は寝ている。
瑞季が起きる前に大学に行かねぇと。
そう思って少しだけ歩く足を速める。
「これが最後かもな。」
一人で呟き、ココアを作る。
トポポポポ…
温めた牛乳がカップに入る音が静かに響く。
…こんなに静かだったっけ。
そう思いながら辺りを見渡すと、瑞季の物と思われる物が目に入った。