「は?」
「マジかよ!実は俺も前からぃぃなって思ってたんだよなぁ。」
「は?」
「俺も俺も。スタイルぃいし、男前だけど時々見せる女な部分にクルよなぁ。」
「は?」
長原の言葉にも驚きを隠せねぇのに
長原を囲んでいた男までもが瑞季を支持し始めて驚きの声を出す。
「遠藤は胸でけぇと思う。」
「何でそう思うんだよ。」
「この前、遠藤のダチが遠藤は胸がでかいっていう話をしてたから。」
「それ、マジ話?」
「もち、マジ話。」
わいわいと瑞季の事を語り出す奴等。
その光景に、その会話にすげぇ腹がたった。
「遠藤よりぃぃ女、居ると思うけど。」
視線が俺に向けられる。
「お前、今何つった?」
俺の隣に居る男が俺を凝視する。
…え。俺、今何つった?
自分でもさっき何を言ったかが分からない俺は首を傾げる。

