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「なぁ、瑞季。」




リビングでテレビを見ている中、俺は瑞季に伝えようとしていた事を言おうと口を開く。




「なーに?」




でもやっぱり臆病な俺は




「やっぱぃぃわ。」




それが出来なかった。




「え、何それ。」




変なの、と笑う瑞季に俺は苦笑いで誤魔化す。




俺は今、瑞季にも俺の人生にも関わる大事な事を言おうとしている。



俺には瑞季と一生一緒に生きていく覚悟がある。


でも、瑞季はどうなんだろうか。



瑞季が俺とはそういうつもりなかったら相当ショックで立ち直れねぇと思うんだが。


はぁー…と長いが小さく、瑞季に聞こえねぇようにため息をする。





皆は気付いてるかもしれねぇが…


俺が今、頭を抱えて悩んでいる事はいわゆる世間で言うプロポーズというやつ。



さっきから言おうかどうか悩んでいるが、俺は瑞季と一生を共にしたい。




って言っても、今は瑞季と俺は大学に通っている訳だから大学を卒業したらなんだけど。



大学を卒業するまでには瑞季の親にも挨拶しに行っておきたい。