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「あー、旨かった。」



「本当!すっごく美味しかった!」




お金を払い終えて思わず声を漏らした俺の後に続き、瑞季が興奮した様子で大きな音を立てて手を合わせた。



おぉ、やけに盛り上がってんな。


隣で聞こえた音に驚きながら瑞季を見れば、瑞季は


次は何処に行く!?


と鼻息を荒くして近付いてきた。



ち、近ぇ近ぇ。



瑞季のド迫力に戸惑って取り敢えず、瑞季の顔を自分の右手でこれ以上近付いて来ねぇように制御する。



瑞季の最近のキャラには困ったもんだ。



やれやれ、と左手で額を押さえて深く息を吐く。


あぁ、毎回こんな事してっと日が暮れそうだ。



そういえば、日が暮れるって言えば夕日とか夜景とかだよなぁ…。って、あ。


考え事をしていると、ふと次に行く場所を考え付いた。



前、ネットで調べた所…。

あそこなら瑞季が喜びそうなぃぃ景色があるんじゃねぇのか?




「瑞季、ぃぃ場所思い付いた。ついてこい。」




ニッと笑って瑞季の手を引く。