「え~んどう。」 「んだよ。」 ベットの端に腰掛けている俺に遠藤が近付く気配がする。 またイタズラしようとか思ってんだろ、お前。 そう思っていた時、 「こっち向いて?」 そんな事を一々言う必要があるのかと思った…が、 「は?…っ、」 遠藤の方に顔を向けた瞬間に、そんな事なんて考えられなくなった。 「ん、」 重なる唇。 これは、確かに遠藤のもので。 「ねぇ…私を、抱いて。」 目の前で瞳を揺らして信じられねぇ言葉を言い放ったのも遠藤だった。