「次は何処に行くー?」
瑞季がすげぇ可愛ぃ笑顔で俺の顔を覗き込む。
メチャクチャ可愛ぃ。
可愛ぃけどよ、
「あのクソ派手な鳥が頭から離れない限り、俺は他の場所に行きたくねぇ。」
くちばしが俺の頭から離れねぇんだけど、どうしたらぃぃ?
瑞季の服の袖を掴んで問い掛ける。
「あ、ねぇねぇ。私、ご飯が食べたい!」
まぁでも勿論、瑞季は聞いてねぇ訳で。
「お前はもっと俺の意見を耳に入れる事に努力してくれ。」
俺のガラスのハートは一瞬にして砕け散った。
「ソーキ蕎麦とかは?」
「…もう、瑞季が食べたいもんでぃぃ。」
立て続けに俺の話をスルーされてブロークンハートな俺は、瑞季の好きにさせてやる事にした。
…今日の夜どうなっても知らねぇけどな。

