――カランカランカランッ――





「お兄さん!大当たり!」



「は?」



「沖縄へのペア旅行券が当たったよ!」



「マジすか。」





俺、強運だったんだな。ってこの時思った。





―――――…





「っつー事で、沖縄に行こう。」




目をランランと輝かせている瑞季に笑いかける。




「やった!旅行だぁ!旅行~!」




すると、瑞季は跳んだり跳ねたりして喜びを表現する。




その姿をソファーに座りながら見る。



そんなに跳んで大丈夫か?


こけて行けなくなったとかになんじゃねぇぞ。




ハラハラしながらその光景を見ると、瑞季が俺の視線に気付いてこっちに走ってきた。



ちょっと待て。そんなに走ってきたらソファーに座ってる俺の命が




「わったる~!」



「き、けん……うっ、」



「楽しみだねぇ。」



「そっ…だな。」




はぁ、と息を吸う。



瑞季が俺の腹に乗っかってきたせいで呼吸がしずれぇ。



ドスッって音、したもんな。




深呼吸をしながら瑞季を見つめる。