大丈夫か、コイツ。
本当に今日はコイツの看病で眠れそうにねぇな。
「お前が寝ると俺の仕事が減って助かる。」
「私が邪魔って事~?」
「それ意外に何があんだ。」
なかなか寝ようとしねぇ遠藤にハハッと笑う。
お前、寝る気ねぇだろ。
「その前にお風呂、入ってきてもぃぃ?」
「酔ってんのに風呂入ったらもっと酔うから今日は止めとけ。」
「うぃー。」
「だから何なんだ、さっきからその返事は。」
眉間に皺を寄せながら問い掛けると、遠藤はフフフと幸せそうに笑う。
「大丈夫か、頭。」
「正常。」
それが正常なのか。
じゃあ、正常じゃなくなった時の遠藤は素晴らしくおかしいんだろうな。
「今、私に失礼な事考えてたでしょ。」
「考えてた考えてた。」
「んもう。」
この時、もう俺は遠藤に惹かれていたのかもしれない。

