「はい。」
「ぬう~。」
さっきから変な返事をする奴だな。と思いながらものそのそと起きた遠藤に水を渡す。
「こぼすなよ。」
「あぁっ!!………とか、言ってみたりして~。」
「お前なぁ…。」
ガシガシ、と頭を掻く。
焦らすなよな、こっちは疲れてんだよ。
はぁ。と小さく息を吐いた俺に、遠藤は不快そうな顔をした。
「んだよ。」
「私と居る時にため息つかないで。」
「じゃあ、ため息つかせるような事すんなよ。」
矛盾してるだろ。と遠藤に言い放つと
だってこれが素の私なんだもん。
とふて腐れた。
俺がふて腐れてぇぐれぇだよ。
「早く寝ろ。」
「え、泊めてくれるの?」
「明らか酔ってるお前をそのまま返す訳にはいかねぇだろ。」
「へぇ~、優しいんだぁ。」
「勘違いすんな。ただ、お前をそんまま返したら人様に迷惑掛けそうだろうか。」
「確かに~。」
「納得すんのか。」

