どうしょうもねぇくれぇ、好き。






「ちゃんと歩けよ。」




家に着いた俺は、遠藤の体を支えながら玄関に上がる。



おいおい。お前、俺に体重掛けすぎだろ。




「む~~~りぃ~~~。」



「今のはわざとだろ。」



「やっぱりバレた~。」




もういつもの遠藤のキャラが分からねぇくらい泥酔しきっている様子を見て、軽く呆れる。



お前、いつの間にそんなに泥酔する程飲んでたんだ。




ドサッと遠藤をベットに投げる。



すると、遠藤は


「投げるなんてひどーい。」



とケタケタ笑っていた。



頭大丈夫か。




「遠藤~、熱い~。」



「そりゃそうだろ。酔ってっから。」



「脱ぐ~。」



「脱ぐな。」




俺の言葉を聞いてムウッと頬を膨らませている遠藤の両頬を両手で押し潰す。




「冷たい水やるからそれで我慢してろ。」



冷蔵庫があるキッチンに向かいかながらそう言うと


「あい~。」


とマヌケな返事が返ってきた。


大学生でそれはねぇだろ。